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【製造業DX化】手書きの帳票をkintoneに簡単に置き換えるプラグインのご紹介

コロナ禍やデジタル技術の進歩により、DX(デジタルトランスフォーメーション)は多くの業界で重視され、取り組まれていると思います。製造業においてもその重要性は高まっており、帳票のデジタル化、機械のIoT化など、あらゆる面で工場のDX化を推進している方も多いのではないでしょうか?
kintoneはローコードかつ自由度が高いクラウドシステム。あらゆる業務を社内でデジタル化するのにはうってつけのサービスです。モバイルにも対応しており、現場でも活用しやすいツールです。今回は、kintoneと活用した、製造現場でご活用頂ける機械の稼働表アプリをご紹介します。

手書きの帳票をそのままデジタル化。往来の運用方法は変えずに、kintoneで一元管理。

kintone手書き/画像編集プラグイン

手書きの帳票をそのまま電子化しようとしても、手書きならではの表現をどのように置き換えようか・・・・・・という壁に当たったことはないでしょうか?例えば、こちらの帳票。1日の稼働状況を直線や点線、記号などで表記しており、電子化するには一工夫が必要そうです。
また、こちらを電子化できたとしても、紙の帳票に慣れてしまっている従業員は、急なシステム化に対応できない可能性もあります。

手書きの帳票

こういった状況も踏まえて、kintone上で紙の帳票に直接書き込むことができ、そのままkintoneに保存できるような機能を備えました。その機能がTISプラグインのkintone『手書き/画像編集プラグイン』。こちらを設定すると、kintoneの添付ファイルに添付されている画像に直接ペンで書き込むことができるのです。


プラグインの設定は以下のような形です。
まず、必要なフィールドとして、添付ファイルフィールドを2つ用意します。1つは、往来の帳票のテンプレートを格納する「元データ」フィールド。もう1つは手書き後の帳票を格納する「手書き後」フィールドです。手書きの帳票を作成する際のボタンを設置するフィールドとして、上部にスペースフィールドを設けておきます。

手書きの帳票

プラグインの設定画面は下の画像の通りです。
保存先のフィールドとして、「手書き後」のフィールド、作成元のフィールドとして「元データ」のフィールドを指定します。帳票を作成する際のボタン名称と配置場所をそれぞれ指定します。

プラグインの設定

設定は以上となります。実際に動かしてみてみましょう。
レコードの詳細画面にいくと、「帳票作成」というボタンが作成されているのが確認できます。

実際の動作

ボタンを押すと、元データに登録されている帳票の拡大画像が表示され、こちらにペンで文字を書き込んだり、図形を設置する事ができます。

手書き入力の例

保存を押すと、「手書き後」フィールドに格納する事ができます。

レコードの保存

rex0220 添付ファイル再利用プラグイン

ご紹介した『手書き/画像編集プラグイン』、とても便利なプラグインですよね。
ただ、記事をお読みの方の中には「これって毎回、元データに帳票のテンプレートを格納する必要があるのでは・・・・・・」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
こちらを解決するのが、これからご紹介するrex0220 添付ファイル再利用プラグインです。
添付ファイルフィールドは通常、レコードの再利用で引き継がれない項目です。こちらのプラグインで、レコード再利用時に添付ファイルを引き継ぐ事ができるようになります。
こちらのプラグインを用いると、帳票のテンプレートを格納するレコードを1つ作成し、そのレコードを再利用していく運用で、元データに逐一テンプレートを格納する必要がなくなります。早速設定を確認してみましょう。

プラグインの設定はシンプルで、レコード再利用時に引き継ぎたいフィールドにチェックを入れて保存するのみです。

プラグインの設定

こちらで動作を確認してみましょう。
まず、帳票のテンプレートを格納したレコードを1つ作成します。
レコードを新規追加する場合は、こちらのレコードを再利用します。

動作確認

再利用ボタンを押すと、レコードの追加画面が出ますが、この時点ではまだ、添付ファイルはコピーされません。代わりに、コピー対象のフィールドが黄色く色付けされます。このまま保存ボタンで保存を実行します。

再利用ボタン

保存が完了すると、元データフィールドに添付ファイルが格納されている事が確認できます。
あとは、上部の帳票作成ボタンを押して、帳票に書き込んでいく流れです。

元データ

手書きの帳票内で、電子化できそうな項目は、kintoneで自由にフィールド化しましょう。

kintone化の例

今回は、機械名のマスタアプリを設けることで、簡単に機械を取得するように設定しています。また、一定時間単位で機械の状況を記録できるように、テーブルで設定しています。



製造現場で活用できるkintoneの活用事例をご紹介しました。
紙での運用は、情報漏洩のリスクが高かったり、煩雑になったりする可能性があるため、DXを検討されている方も多いのではないでしょうか。しかし、今までの運用に従業員が慣れてしまっているのも事実。そこで帳票をそのままデジタル化する事で、お悩みを一気に解決できるようなアプリを紹介させて頂きました。ぜひ製造現場でのDX化に役立てていただければと思います!

※本記事でご紹介したプラグインに関しては、それぞれのプラグインの制作元にお問い合わせください。

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